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3年生の今月の本


魔女(まじょ)のレッスンはじめます タイトル 魔女(まじょ)のレッスンはじめます
著者 長井 るり子(作) こがしわ かおり(絵)
出版社 出版ワークス
 

 「けさ、ばあばちゃんが空をとんでたよ!」
 つばさが教室に入ると、由紀(ゆき)がとびついてきた。由紀の魔女(まじょ)好きには慣れているから、「どうせホウキにまたがり、黒いマントをなびかせて・・・でしょ」と、軽くいなす。「ばあばちゃん」とは、つばさのお母さんのお母さん。つまり、つばさのおばあちゃんだ。古くて広い家に、ひとりで住んでいる。どんなときでも着物しか着ないから、たしかに「ふつうの人」とはちがって見える。でも、空をとんでたなんて、どう考えてもありえない。
つばさと由紀は、ようち園のときから今まで、ずっと同じクラスだ。ひょろっと背の高い由紀に、少しふっくらしているつばさ。行動力はあるけれど早とちりも多い由紀に、何をするにもすぐには決められずに時間がかかるつばさ。何をするにもいっしょでどれだけ仲良しでも、ふたりはかなりちがう。そして、一番大きなちがいは、「魔女」についての思い入れだ。
 「ばあばちゃんは、ホウキには乗ってなかったけど、道具なしでとぶなんて、よけいにすごくない?!あたし、弟子にしてもらうからね。こんな近くに本物の魔女がいたなんて、しんじられない!」
 ほおを真っ赤にして、息をはずませて話す由紀を、つばさは少しあきれ気味に見ていた。

●「あたしを魔女の弟子にしてください!」思いついたら即行動する由紀は、その日の放課後、ばあばちゃんの家に押しかけます。ばあばちゃんはしばらく考えた後、由紀とつばさに「魔女の修行」を課すことを告げました。驚くつばさに、ばあばちゃんは「これは、つばさにも必要なことなの。すぐにわかるわ」と意味深長な言葉を掛けて微笑みました。
 憧れの魔女修行のはじまりに、期待に胸を膨らませる由紀と、全く気乗りのしないつばさ。さあ、これから一体どんな修業が始まるのでしょうか?

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