トップページ > 読書案内 >
3年生の今月の本 > 3年生におすすめの本
> ねこまつりのしょうたいじょう
|
タイトル |
ねこまつりのしょうたいじょう |
著者 |
いとう みく(作) 鈴木 まもる(絵) |
出版社 |
金の星社 |
|
「あと三日で学校かぁ」
はじまる前はすごく長いと思っていたのに、気がついたら夏休みはあと三日しか残っていない。べつに学校はきらいじゃないけど、やっぱり夏休みのほうがずっと楽しい。ぼくは、『わたなべ商店』のアイスケースに頭をつっこんで、ソーダ味のアイスキャンディーをえらびながら、大きくため息をついた。
店の外でアイスのつつみをあけると、ふわっと冷たくて白いけむりみたいなものがあがった。どんなに暑くても、口の中は南極みたいになるから、やっぱり夏はアイスが最高だ。ガリッ、ガリッと何口か食べたところで、アイスキャンディーのぼうが歯にあたった。もうひと口ガリッとやると、ぼうの先っぽのところに「ア」の文字が見えた。
「やった!あたった!」あたりが出るなんて、今日はツイてるぞ。さっきまでのゆううつな気分は一気にぶっとんだ。大きくガブッとかぶりついて、口をハフハフした。ウキウキしながら半分まで食べたところで、「アタリ」の文字の次に、何か小さく書いてあることに気がついた。
なんだ?ぼくは、いそいで残りのアイスを口におしこんで、ベロッとぼうをなめた。そこに書いてあったのは、ゴマみたいに小さな点・点・点・・・。目をこらしてよく見ると、それは小さな文字だった。
●「アイスをもう1本もらえる!」アイスキャンディーのアタリが出て喜んでいた耕太でしたが、家に帰って虫メガネで見てみると、アタリはアタリでも、何とも不思議な「ネコマツリ」への招待状のアタリ棒でした。ネコマツリって一体何なんだろう?怪しみながら棒に書かれた場所に行ってみると、そこにいたのは一人のおばあさんでした。
|