むかしむかし、おすのつぼの家に、おばあさんが住んでいました。おばあさんの食事は、いつもちょっぴりでした。月曜日に村へでかけて買い物をし、こむぎこでパンを二本やきます。

「これを一週間もたせるのさ」
　おばあさんはいいました。肉売りの馬車がまわってくると、売れ残りの肉を買います、肉は一緒に暮らしているネコのモルトに焼いてやり、焼きじるだけを自分のパンにつけました。

　 ある日、おばあさんがゆりいすに座っていると、床にほこりが落ちているのを見つけました。おばあさんはとってもきれいずき。すぐにほうきではき始めました。すると、ごみの中で何かが光っています。六ペンス銀貨です。

「あれまぁ！　たまげた！」
　おばあさんはびっくりしました。おばあさんは、とってもおなかがすいていたので、このお金で魚を買うことにしたのですが……。