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3年生の今月の本


めざせ!動物のお医者さん タイトル めざせ!動物のお医者さん
著者 きむら ゆういち(作) サトウ ユカ(絵)
出版社 講談社
 

 今日、ぼくが学校から帰ると、ネコのノンピのようすがへんだった。なんだか元気がなく、ゴロリと横になり、朝のえさもぜんぜん食べてない。ネコのトイレを見ると、赤いおしっこをしたあとがある。「ノンピ、ノンピ!」とよんでも、返事もしない。すごく心配で、仕事で出かけているお母さんに電話をした。「それは、早くお医者さんにみてもらったほうがいいわね。お母さんもいっしょに行きたいけど、今はいそがしくて・・・」「わかった。じゃあ、ぼくが一人で行くよ」ぼくはいそいで、ノンピをつれて出かけるじゅんびをした。
 と、そんなわけで、ぼくははじめて一人で、ノンピの入ったバッグをかかえて、この動物病院にやってきたのだ。
「すいません!さっき電話した、小山翔太ですけど!」“ライト動物病院”のドアを開けるなり、ぼくはさけんだ。「じゅんばんにおよびしますので、そちらでお待ちください」受付の女の人がソファーをしめす。(そうか、みんな先に来て待ってるんだから、じゅんばんは守らないとな。)ぼくは、はやる気もちをぐっとおさえて、ソファーにすわった。

●名前を呼ばれてドキドキしながら診察室に入ると、若い男のお医者さんが立っていました。ノンピに怖がらせる暇も与えないほど的確に素早く動く先生の姿を見て、翔太は「前にノンピを連れてきた時には、あんなに怖がってたのに・・・」と驚きました。
その後も続けて病院に通ううち、動物好きの翔太は「いつか、あんな先生のようになれたら・・・」と考えるようになります。しかし、先生の普段の仕事ぶりを見せてもらった翔太は、少しずつ「獣医師は動物が好きなだけでは勤まらない」ことを学んでいきます。
様々な職業を紹介する「おしごとのおはなし」シリーズの“獣医師編”です。

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