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3年生の今月の本


べんりって ほんとうにいいこと? タイトル べんりって ほんとうにいいこと?
著者 NHKEテレ「Q~こどものための哲学」制作班(編)
出版社 ほるぷ出版
 

 さあ、今日も考える少年“Qくん”のへやを、そーっとのぞいてみよう。どうやらQくんは今、宿題のまっさいちゅうのようですね。
「えーっと・・・、わっ!またわかんないかん字がでてきたよ。えーっと、メンドウ? あー、『面倒(めんどう)くさい』のメンドウか!えー・・・面倒、面倒、面倒、って、本当に書くのメンドウくさーい!」そう言いながら、いつものようにQくんは、“くうそう”をはじめました。
「未来になったら、なんでも代わりにやってくれるロボットができるかなあ。そうしたら、宿題をぜんぶやってもらえるぞ。朝おきたら、ロボットがぼくのかおをあらってくれて、はをみがいて、着がえさせてくれる。ふふふ、べんりだなあ。あー、早く未来になって、もっともっとべんりにならないかなあ。『べんり』ってさいこう!」Qくんが言った、そのときです。
「はい、ストーップ!」たなの上のぬいぐるみ、チッチがとつぜんさけびました。とたんに、Qくんはかたまったように、動かなくなってしまいました。チッチが、時間をとめたのです。
「Qくんがまた、おもしろい“くうそう”をしているね。『べんりはさいこう』だって。でも、みんなよく考えてみて。・・・『べんり』って、本当にいいことかな?」

●普段当たり前に感じている事柄や、難しくてよくわからないものに焦点を当てて、みんなでじっくり考えてみようというのが「こどものための哲学」シリーズ。NHK・Eテレで放送された番組を書籍化し、難解なテーマでもわかりやすいよう、大きな活字と親しみやすい文体で構成されています。様々なテーマを取り上げたシリーズ本になっていますから、ぜひ一度図書館や書店で手に取ってみてください。

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