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3年生の今月の本


ぼくのネコがロボットになった タイトル ぼくのネコがロボットになった
著者 佐藤 まどか(作) 木村 いこ(絵)
出版社 講談社
 

 魚とキュウリが好き。ドジなくせにプライドが高い。いつでもどこでもぼくにくっついてくるけど、つかまえようとすると逃げる。これがぼくのネコ、“ポロ”だ。
 公園のすみに置かれたダンボール箱の中で、初めてポロを見つけた日からずっと、ぼくたちはいつもいっしょだった。自分では歩けないぐらい小さくて弱っていたポロに、ぼくは毎日何度もミルクをガーゼにひたして吸わせたり、スポイトでちょっとずつ飲ませたりした。なんとか生きのびたポロは、それから少しずつ強く大きくなっていった。
 必死で世話をしたからなのか、ポロはネコとは思えないほど、ぼくになついた。学校に行くときは家の外までずっとついてきたし、家に帰ると大きな声で鳴きながら出むかえてくれた。夜は同じふとんに入って、毎日いっしょに寝た。時々イタズラをしかることもあったけど、ポロが家にいてくれるだけで、ぼくはうれしかった。ポロは大切な家族の一員だったんだ。それなのに…。

●ある日突然、ポロは重い病気にかかってしまいます。ポロが死んでしまうかもしれないと知って、食事ものどを通らなくなってしまった、タク。そんな中、ロボット工学者であるお父さんが漏らした「ポロの心だけなら、生き残らせることができるかも」という言葉に、タクは飛び付きます。
命ってなんだろう? 心ってなんだろう? いつも一緒にいるペットの姿を通して、とても大切なことを考えさせられます。

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