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> とびらをあければ魔法の時間
タイトル | とびらをあければ魔法の時間 | |
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著者 | 朽木 祥(作) 高橋 和枝(絵) | |
出版社 | ポプラ社 | |
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もう二か月も、おんなじ“メヌエット”をおけいこしている。いつまでたっても、花丸どころか丸ももらえない。先生は、「これは楽しい曲で、苦しい曲じゃないんだけどなあ」なんて言う。たしかに、わたしの前の生徒は、かるがると楽しそうにひいていた。わたしより小さいのに、メヌエットなんかたったの二週間であがって、すごく大きな花丸をつけてもらっていた。 ●重い足取りでバイオリン教室に向かう途中、偶然目に留まった小さな店。教室に行きたくない気持ちも手伝って、その「すずめいろ堂」という不思議な雰囲気の店に入ってみると…。そこは床も天井も棚に並んだ大量の本も全てが“すずめいろ”に染まった、なんとも不思議な空間でした。 |