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> みんなのおばけ小学校
タイトル | みんなのおばけ小学校 | |
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著者 | 市川 宣子(作) 石井 聖岳(絵) | |
出版社 | 佼成出版社 | |
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るるる……。校長室の電話が鳴っています。「おはようございます、桜小学校です」花野かほる校長先生が受話器をとると、「あのね、むすめは転校させますから!」いきなりきんきん声が耳にとびこんできました。今朝もまた一人…、この一週間で八十三人が転校していました。そのわけは、入学式の写真。桜が満開(まんかい)の校庭で、十五人の新一年生がにこにこわらっている、そのうしろに、たしかにぽおっと、おばけが写っていたのです。しかもひとりではなく五人もの白いかげが、にやにやわらっているのです。この写真がインターネットで話題になってから、校長室の電話は鳴りっぱなしです。しまいには、全校児童はたった五人、先生はかほる先生ただ一人になってしまいました。 ●入学式の写真に写っていたおばけの正体とは……もうおわかりになりましたよね。そうです。かほる先生の同級生たちがおばけになっていたのです。おばけたちは自分たちのせいで桜小が「おばけ小学校」とよばれ、廃校になるのは申し訳ないといって、給食作りや花壇の手入れなどの手伝いを申し出ます。おばけたちにあたたかく見守られながら、かほる先生と五人の児童の一年間が始まります。 |