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3年生の今月の本


キセキのスパゲッティー タイトル キセキのスパゲッティー
著者 山本 省三(作) 十々夜(絵) 
出版社 フレーベル館
 

“夏フェス”が2週間後にせまった日曜日、ぼくたちは、町内で一番大きな公園の中にある集会室に集まっていた。
 夏フェスとは、町内の子ども会が、毎年夏休みの終わりの日曜日におこなっている「夏休みよ!さようならフェスティバル」をちぢめた呼び名。出し物は、フリーマーケットと、ぼくたちが作る食べものの店だ。夏フェスの実行役メンバーは、町内の小学4年生と大学生。大学生はわかるけど、なぜ小学4年生なのか?それは、1~3年生はまだ料理をするのがむずかしいってことと、5・6年生は塾の夏期講座などがあっていそがしいから、らしい。
「今年のメニュー、何にしようか?」
まとめ役のイケメン大学生のお兄さんが、小学4年生のみんなに問いかけた。他の子は、ラーメン、焼きそば、ホットドック……と、思いつくままに意見を出している。でも、ぼくがとっさに思いついたのは、スパゲッティー。この間、おばあちゃんといっしょに考えて作った、とびきりおいしい新メニュー。おばあちゃんとぼくとで作りあげたこの新メニューを、みんなに食べてもらえたら……。

●夏フェスのお客さん達に出すメニューとして、スパゲッティーを提案した渉(わたる)。すると、他にもスパゲッティーを出したいという子が3人もあらわれます。それぞれが想いを込めたオリジナルのスパゲッティーはどれもおいしそう。巻末には各メニューのレシピもついているので、実際に自分で作ってみるのも楽しそうですね。

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