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> 時計がない!
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タイトル |
時計がない! |
著者 |
小松原 宏子(作) シライシ ユウコ(絵) |
出版社 |
文研出版 |
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「誕生日プレゼントは何がほしい?」
10歳になる前の日、ママに言われて、ミコは「時間」と答えた。毎日家事と仕事で四六時中かけまわっていて、いつも「もっと時間がほしい」と言っているママのまねをしたのだ。でも、時間がほしいなんて、本当はどういう意味かよくわからない。
待ち遠しい明日の誕生日。けれども、ミコが時計を見つめて待てば待つほど、時計の針の進みはおそくなって、誕生日はなかなかやってこない。どんなに時間がたったように思っても、さっき見たときから、時計の針は1分しか変わっていないのだ。
「まだ誕生日じゃないんだから、そんなにあまるほど時間をくれなくてもいいのに」
そして、次の朝。ミコはようやく10歳になった……と思うのだけれど、よくわからない。なぜなら、世界中の時計がとつぜん消えてなくなってしまったからだ。
●今日はミコの誕生日。この日、突然世界中の時計という時計が全て消えてしまいました。戸惑いながら学校に行くと、隣の席には転校生の女の子。初対面のはずのその女の子は、なぜかミコに「誕生日おめでとう」と言ってきたのです。
時間にまつわる不思議なお話。少し難しい内容もありますが、「時間」について考える良いきっかけになるのではないでしょうか。
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