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3年生の今月の本


ごいっしょさん タイトル ごいっしょさん
著者 松本 聰美(作) 佐藤 真紀子(絵)
出版社 国土社
 

 ことの始まりは、ある日の学校からの帰り道。落ち葉をけっ飛ばしながら歩いていると、ちょっと先に、同じクラスの宮本くんが立っていた。宮本くんは色が白くて、体育はしょっちゅう見学。休み時間はいつも本を読んでいる。いつだったかその本をのぞいたら、宇宙の写真と細かい字がぎっしりならんでいた。勉強イマイチ、運動大好きのおれとは正反対だ。そんな宮本くんが、おれを目ざしてまっすぐ歩いてきた。
「関くん。妖怪、好きだよね?“ごいっしょさん”っていう妖怪のこと、くわしく知りたいんだ」
とつぜん聞かれて、声がつまった。難しい宇宙の本を読む宮本くんが、妖怪の話?
 頭の中で、いそいで何冊もの妖怪の本のページをめくる。確かに、おれは妖怪のことなら何でも知っているつもりだ。でも、そんな名前の妖怪なんて……、いたっけ?

●物知りな宮本くんから突然尋ねられた“ごいっしょさん”の話。幼稚園のころから「妖怪博士」と呼ばれるほど妖怪に詳しい洋太でしたが、そんな名前の妖怪は聞いたことがありません。困った洋太がしたことは……。
 連作短編集の形式で、“ごいっしょさん”をめぐるクラスの仲間たちのストーリーがリンクしながら進んでいきます。あと1歩を踏み出す勇気がほしい人に贈る、心あたたまる素敵なお話です。

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