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3年生の今月の本


まるで魔法のような本当の話 タイトル まるで魔法のような本当の話
著者 TERUKO(作・絵) 
出版社 くもん出版
 

 世界のどこか遠い場所に、とても美しい国がありました。その国のおひめさまは、幸せにくらしていたのですが、ある夜から、目を閉じてもねむることができなくなってしまいました。こまった王様は、おひめさまをねむらせることができるものを、国じゅうからさがすことにしました。
 すると、「物語屋(ものがたりや)」と名乗る、ひとりの男がお城へやってきました。そして、「自分ならば、どんな物語でも話してきかせて、おひめさまをねむらせることができる」というのです。
 しかし、おひめさまは、「物語をきいてもねむれない」といいます。おひめさまは、ふしぎな魔法が大好きで、いぜんは魔法の世界の物語をきくとねむりにつくことができていました。ところが、どんなに不思議なお話の中の魔法も、お話が終わると消えてしまいます。おひめさまは、お話の中の魔法が本当のものではないことが悲しくて、いつしかねむれなくなってしまったのでした。
 それを聞いた物語屋は言いました。
「では、『まるで魔法のようだけど、本当にあるもののお話』を毎晩お聞かせすることにしましょう」

●お姫様のところにやってきた「物語屋」は、まるで魔法のように不思議なお話を毎晩語り聞かせるようになりました。一晩でガラスのように透明になってしまう花のお話、赤い血を流す木のお話、どれだけ切られても復活する生き物のお話、星空のように輝く洞窟のお話……。しかも、これらは全て実在するものばかりだというのです。そんな「まるで魔法のような本当の話」を、美しい挿絵とともにまとめた珠玉の一冊です。

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