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タイトル |
カラスのいいぶん |
著者 |
嶋田 泰子(作) 岡本 順(絵) |
出版社 |
童心社 |
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あなたは、カラスをきらいですか?
たぶんきらいでしょうね。なにしろ、ひょうばんのわるい鳥ですから。大きくてこわいとか、まっ黒で不気味とか、ごみ置き場でごみあさりをしてちらかすとか……。
わたしも、ある日、カラスにさんざんな目にあわされて、カラスがきらいになりました。でも、「カラスごときに負けたくない。負けないためには、カラスの“弱み”をにぎるしかない」そんな気もちで、カラスを毎日じーっと見るようになりました。
でもしばらくすると、カラスの弱みを見つけたかったはずなのに、いつの間にか、カラスをおもしろがっている自分がいました。これまで、人間のつごうばかりでカラスを見ていたのですが、ちょっとはカラスのつごうも聞いてみてもいいのじゃないかと、考えがかわってきました。そして、ついには、わたしが出会ったカラスを、たくさんの人にしょうかいしたくなったのです。
というわけで、この本の主人公は「ハシブトガラス」です。
●街中でもよく見かけるハシブトガラスの生態について、図鑑や研究書に記されるような専門的な研究ではなく、一般的な家庭の目線から見た観察記録として子ども向けにわかりやすく書かれています。
「カラスって怖い」と思うお子さんは少なくないと思いますが、この本を読んだ後はカラスに対する見方が少し変わる?かもしれませんよ。
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