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3年生の今月の本


ママがブタになった日 タイトル ママがブタになった日
著者 南田 幹太(作) 藤本 ともひこ(絵)
出版社 講談社
 

 ある日の学校からの帰り道、ぼくはいいことを思いついた。こっそり庭から入って、家にいるママをおどろかせてやるのだ。
 窓からのぞくと、ママは大盛りのカレーライスを食べていた。そして、カレーライスを食べおわると、白いつぶが入ったびんをもって、ソファにむかった。最近インターネットの通販で買った、ダイエットサプリだ。水といっしょにサプリを飲みこんだ後、ママがソファにごろんとねころんだのを見て、ぼくは家の中に入った。
「ママー、おぎょうぎが悪いよ。食べてすぐねたりすると、ウシになっちゃうぞ。……あっ?!」
「あら、いつのまに帰ってきたの?……なによ、びっくりした顔して」
 ママの顔や体が、なんだかヘンだ。じっと見ていると、顔がぶわっとひろがって、頭の上に三角の耳がはえてきた。しばらくすると、体全体がでっかくふくらんで、洋服はぜんぶ引きちぎれちゃって、体中が毛でおおわれてしまった。
「たいへんだ!ママがブタになっちゃった!」

●夜になって会社から帰ってきたパパも、変わってしまったママを見てびっくり。そして、テーブルの上に置かれたダイエットサプリの箱から取り出した説明書を読んで、顔色を変えました。そこには、「注意!!このサプリには強烈な副作用があります。飲んでからすぐ横になって、ブタになるケースが多数報告されています」と書かれていたのです。

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