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3年生の今月の本


ぼくのわがまま電池 タイトル ぼくのわがまま電池
著者 大塚 菜生
出版社 岩崎書店
 

 ぼくは、今井信二。小学三年生。ぼくは今、わけがあって充電式の電池が欲しいんだけど、お母さんが買ってくれない。

 そんな時、家で偶然見つけた、チラシの裏に、電気屋の広告がのっていた。なんとそこには、<先着二十名、アルカリ電池無料進呈>とあるではないか! ぼくはそれを見た時、思わず飛び上がったね。新装オープンってことだから、充電式の電池だって安く売ってるんじゃないかな。でも行ってみると、残念ながら充電式電池はなかった。店のおじさんが代わりにただでくれたのは、試作品のちっちゃな電池。でもおじさんは、
「その電池は、特別頭のよい電池で、いろんな形に合わせることができるのよ」
と、自信ありげだ。だまされてるんじゃないかと思いながら、ぼくが命の次に大事にしている四輪駆動のスーパーマシンのボディにその電池をのせてみた。

 しかし、ちっちゃな電池はころころと転がるばかり。やっぱりだまされた。腹を立てて電池をつまみ出そうとした瞬間、思いがけないことが起こった。電池はシュル、シュルと音を立て、あれよという間に大きくなったのだ!

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