トップページ > 読書案内 >  3年生の今月の本 > 3年生におすすめの本
 > だんち5階がぼくのうち

3年生の今月の本


だんち5階がぼくのうち タイトル だんち5階がぼくのうち
著者 古田 足日
出版社 童心社
 

 小川あゆむは、さくら第八小学校の三年生の男の子。にいさんのむすぶは五年生。おとうさんとおかあさんの四人家ぞくで、さくらだんちの五階にすんでいます。 ある日、あゆむは、だんちのすぐうらにあるドブ川公園へあそびに行きました。ドブ川公園はまわりの道より、ぐんとひくくなっている広い大きな公園で、南半分は野きゅう場や、子どものあそび場になっていますが、北半分は草いっぱいの原っぱです。その原っぱのまん中をドブ川がながれているので、ドブ川公園といいます。このドブ川のきしにはいつも、子どもたちがあつまっていました。

  ある日、川の中にみかんばこぐらいの木ばこがういていました。あゆむはそのはこにそっと、かた足をのせてみました。足の下がゆらゆらして、いい気もちです。
「のってみたいなあ。」
 すると、後から声がしました。
「ばかだなあ。そんなのにのれるもんか。」
 ふりむくと六年生でした。あゆむはむっとしていいかえしました。
「のれないのはわかってるよ。でも、ぼくはボートか、丸木ぶねにのってみたいんだ。」
 六年生はそっくりかえってわらいました。
「このせまいドブ川でボートにのるつもりか。ここには、のり物がうくほどの水はないんだからな。」
 あゆむはかっかとしてきました。
「じゃ、もし、ぼくがこの公園で、ちゃんと水にうく物にのったら、どうする?」
「ビー玉百こやるよ。」
 六年生は大わらいで行ってしまいました。

Page Top