トップページ > 読書案内 >  3年生の今月の本 > 3年生におすすめの本
 > きつねのスケート

3年生の今月の本


きつねのスケート タイトル きつねのスケート
著者 湯本 香樹実
出版社 徳間書店
 

 秋になったばかりの、ある日のことでした。小さな森に、いっぴきのきつねがやってきました。きつねは旅のとちゅうでした。これからすむ場所をさがしているのです。きつねはおなかがすいて、つかれきっていました。小さな森のはずれにくると、そこには大きな大きなみずうみがありました。きつねはあんまりつかれきっていたものですから、そのままばったり、たおれてしまいました。

「おや、たいへんだ。ここにだれかたおれているよ!」
 ひよどりがきつねをみつけて、森のなかまたちにしらせました。森の動物たちは、きつねをしんせつにたすけてあげました。ところが元気になると、とたんにきつねはいたずらばかりするようになりました。小さな森がたいくつになったのです。みずうみのむこうには、とても大きな森がひろがっています。

「あの森に、いってみたいなぁ」
 あるとき、きつねは思わず、そうつぶやきました。いったいあの大きな森には、なにがあるのでしょう。

Page Top