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> キツネ和尚と大フクロウ
タイトル | キツネ和尚と大フクロウ | |
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著者 | 富安 陽子 | |
出版社 | あかね書房 | |
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ある日曜日の朝のことです。武二はとてもたいくつになって、昼から成神山のキツネ和尚のところへ出かけることにしました。成神山のふもとには小さなお寺があって、そのお寺の和尚さんの正体は、実はしっぽのふさふさした、でっかい古ギツネでした。古ギツネは、たいそう化けるのが上手でしたが、武二だけは、和尚さんをひと目見たときに、その正体を見破ったのです。その日から武二とキツネ和尚は、友だちになりました。 武二とキツネ和尚は、ちょうどよく通りかかった雲に乗っかると、ゆっくり村の方へ飛んでいきました。 「どうも東の方に、気になる雲があるなあ」 |