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タイトル | きつねものがたり | |
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著者 | ヨセフ・ラダ | |
出版社 | 福音館書店 | |
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ホモリ山のふもとに、一けんの家がぽつんと立っていました。この家に森番のボビヌシカさんが、おくさんと、むすこのエーニク、むすめのルージェンカといっしょにくらしていました。 「ばかばかしい、あんなきつねやろうに!」 ヘクトルとスルタンは、かわいがられるきつねが、にくらしくて、にくらしくてたまりません。二ひきの犬は、ひそひそささやきあうと、とつぜんそろって小屋からとびだすと、耳がつんざくほどけたたましくほえたてながら、家のまわりをかけまわりました。どろぼうでもおいたてるようないきおいでした。ところが、これだけけんかをふっかけているのに、きつねはしらん顔、おちつきはらって、ねているじゃありませんか。ヘクトルとスルタンは、ますますおこってしまいました。 きつねのほうは、犬たちがじぶんをきらっていると気づくと、ひとつこらしめてやろうと、思いました。きつねは、もうすっかり、人間のことばを話せるようになっていました。そこできつねが犬たちをこらしめるために思いついた方法とは? 主人のこわいろを使って、犬たちを右往左往させることでした。 |