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> じてんしゃにのりたい!
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タイトル |
じてんしゃにのりたい! |
著者 |
グレギー・ドゥ・マイヤー |
出版社 |
くもん出版 |
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ベスは、おばあさんにたのまれてパン屋さんへおつかいです。 「もうすぐ、お店がしまるよ。いそいでおくれ!」
ベスは「くるま」をだしました。ベスの「くるま」はさんりんしゃ。ベスはそのさんりんしゃを、「キーコ」とよんでいました。とっても古くて、いつもキコキコいうからです。おばあちゃんのおばあちゃんも、キーコにのっていました。そのあと、おばあちゃんや、おかあさんも、キーコにのりました。
ベスは、そんなキーコにのって、パン屋へむかいます。ベスは、ものすごいはやさで、ペダルをこぎます。前のしゃりんがキーキーきしみ、ベスのからだがガクガクとゆれます。ベスは、あらしのようにすすんでいきます。でも、なかなかパン屋さんにつきません。
「やあベス」
となりの家の男の子、ベニーです。ベニーは、大きなしゃりんがふたつついた、ほんもののじてんしゃにのっています。ベニーは、ながい足でゆっくりペダルをこいでいます。なのに、ベスよりずっとはやいんです。ベニーはベスをおいこし、こんなうたを、うたっています。
「ヘイ、かわいこちゃん、さんりんしゃで、おでかけかい……」 「おたんこなす!」
ベスは大声をだしました。でも、いきがくるしくてそれしかいえません。そうして、やっとパン屋さんにつきました。
ドアにかみがはってあります。 「12時から13時まで おひるやすみ」 「ばかばか!」
ベスは、さけびました。そして、ものすごく、はらがたってきました。
「キーコのばか。みんな、おまえのせいよ! じてんしゃなら、まにあったのに!」
ベスは、じてんしゃやのブルースさんのところへキコキコとむかいます。
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