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> くつなおしの店
タイトル | くつなおしの店 | |
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著者 | アリスン・アトリー | |
出版社 | 福音館書店 | |
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くつなおしの店は、とても小さな店でした。くつ屋のニコラスじいさんは、まごのジャックといっしょにすんでいましたが、二人のくらしは、決して楽ではありませんでした。町にきかい作りのくつが出るようになってからというもの、ニコラスじいさんのしごとはとてもへってしまったのです。しかし、ニコラスじいさんは、とてもうでききのくつ屋でした。 そんなある日、ジャックが友だちのポリー・アンのたんじょう日にくつを作ってほしいとニコラスじいさんにたのみました。ポリーは、おさないころから足の具合がわるく、ゆっくりしか歩けませんでした。ジャックは、そんなポリーのために、はきやすいくつをあげたいと考えたのです。 ニコラスじいさんは、のこり少ないお金で赤いかわを買い、くつを作り始めました。できあがったくつを見て、ポリーは泣き出しそうなほどよろこびました。くつはポリーの足にぴったりだし、やわらかいかわのおかげで、足がとても楽になりました。 ポリーのくつを作りおえると、少しだけ赤いかわがのこりました。ニコラスじいさんは、そののこったかわで、小さい小さいくつを作りました。それはみごとなくつでした。だれかが買ってくれるかもしれないと、ニコラスじいさんは、そのくつをまどにぶらさげておきました。店の前を通りすぎる人たちは、みんなニコラスじいさんのうでをほめていきましたが、くつを買う人はいませんでした。そんなある夜、まどの外で、さっと何かのかげが動きました。 |