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タイトル | だめねこのいっしょけんめい | |
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著者 | 森山 京 | |
出版社 | ポプラ社 | |
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むかし、古いやしきに一ぴきのねこが住んでいました。しかし、このねこ、ねずみの鳴き声や足音を聞いただけで、ぶるぶるふるえだすという、おくびょうなねこでした。こうなると、ねずみもねこをこわがらず、昼間から天じょうをかけぬけたり、台所で野さいをかじるなど、のさばるようになりました。 「なんと、なさけないねこだ。ちっとは、ねこらしいところを見せてくれ」 ある午後のこと、うたた寝からさめたねこが、木の下に下りると、十数ひきのねずみのむれが、木のまわりをとりかこんでいました。いそいで木の上へ引きかえそうとするねこに、一ぴきの大ねずみが言いました。 ●大ねずみがもちかけた相談というのは、主人の目の前を、ねずみが走り、つづいてそれを追うように、ねこが走るというものでした。そうすれば、ねこがねずみを追いかけているように見えるというのです。迷ったあげく、ねこはねずみの言う通りにするのですが……。だめねこだけど、一生懸命生きていく姿が印象的です。どのお子さんも興味を持って読める一冊です。 |