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3年生の今月の本


どんぐり屋 タイトル どんぐり屋
著者 鳥野 美知子
出版社 新日本出版
 

 きょうは、いつきの誕生日です。九歳の誕生日には、ともだちをたくさん呼びましたが、今年はだめです。
 かあちゃんのおなかの赤ちゃんが生まれそうになって、かあちゃんは山の向こうにある大きな病院に入院しているのです。手伝いにきてくれているばあちゃんは、今日は山の神さまをお迎えする日だと、いつきのことなどおかまいなし。かあちゃんがいたら、ぜったいケーキを焼く甘い匂いがする日なのに……。

  そんないつきに、かあちゃんから小包が届きました。開けてみると、モミジみたいないい色のきれいなカーディガン。かあちゃんが編んでくれたのです。でも、たんじょういわいに間に合うように急いだので、カーディガンにはまだボタンがついていませんでした。ふみきりのむこうのひいらぎ屋に行けばボタンを売っています。でももう夕暮れ。
 ばあちゃんは、今日は山に近づいてはだめだといいます。それでもいつきは、カーディガンにぴったりのボタンを買いに、ひいらぎ屋に向かいました。

●ボタンを買いに出たいつきは、いつのまにか不思議の世界に迷い込みます。ひいらぎ屋はいつのまにかどんぐり屋になっていて、店番をしているのもいつもとちがう、ぼさぼさ髪でこわい顔のおばさんでした。いつきはもとの世界にもどれるのでしょうか?

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