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> 小さなひみつ
タイトル | 小さなひみつ | |
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著者 | 住吉 玲子 | |
出版社 | ひくまの出版 | |
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まりは、かみに二つの白いリボンをむすび、ちょっとおすましして電車にのっています。今日は、お母さんと二人で、おばあちゃんの家に夏祭りのおよばれに行くのです。トンネルをぬけると、電車は、山の中の古びた小さなえきにとまりました。すると、その駅から、女の子が一人でのってきました。女の子は、ゆかたを着て麦わらぼうしをかぶっています。(ゆかたにぼうしって、なんだかおかしい)と、まりは思いました。まりがチラチラと見ていると、女の子と目が合いました。女の子が、ニコッとわらいかけました。まりも思わず、わらいかえしました……。 終点の海べのえきで電車をおりて、おばあちゃんの家につくと、おばあちゃんが、朝顔もようのゆかたを着せてくれました。ピンクの朝顔とかみにむすんだ白いリボンが、よくにあっています。 その夜、お宮さまは、大ぜいの人でにぎわっていました。その人ごみの中で、まりは、あの女の子を見つけました。麦わらぼうしをかぶっています。また目が合って、わらいかけていると、きゅうに風がふいてきて、女の子の麦わらぼうしをとばしてしまいました。 ●まりは、おばあさんのいる海べの村の祭りに、でかけました。まりは電車の中で、ゆかたを着て麦わらぼうしをかぶった、ふしぎな女の子に出会いました……。まりと、女の子の、すてきなひみつの物語です。 |