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3年生の今月の本


ネコとぼくのドキドキ日記 タイトル ネコとぼくのドキドキ日記
著者 いわま まりこ
出版社 教育画劇
 

 ぼくはケン。うちに、でぶの黒ねこがいます。年は、ぼくと同じ八さいですが、ぼくよりも三ヶ月はやく生まれました。だから、とてもいばっています。

  名前は、タケコ。タケコとぼくは、なかよしです。でも、ときどきけんかもします。そんなとき、タケコは、ネコだからってえんりょなんかしません。小さかったころ、よくなかされました。
このあいだ、父さんが、ワープロを買ってきました。キーボードをかちゃかちゃとうつと、がめんに字がならびます。父さんがぼくにキーボードのうち方を教えてくれました。『モリムラケン』がめんに、ぴかぴかの字がならびました。

「やったあ!」
とぼくがさけぶと、
「ニャオン」
とこんどは、タケコが手を出しました。
「そうか、そうか。タケコにも教えてやろうね。」

  父さんはタケコの手をとって、『モリムラタケコ』とキーボードをおしました。タケコは、目をまんまるくして、がめんを見つめました。
「これが、タケコの名だよ。でも、タケコは字を読めないから、わからないかな。」
  父さんは、タケコの頭をなでながらいいました。
だけど、ぼくは知っていました。タケコは、字が読めるんです……。

●この日から、タケコとぼくは、ワープロで日記をつけはじめます。もちろん、タケコはネコなので、みんなにはないしょの日記です。ところがある日、ケンは偶然タケコの日記を見つけます。中を読んでみると……。恐るべき事実が分かりました……。

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