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> 大あばれ山賊小太郎シリーズ
タイトル | 大あばれ山賊小太郎シリーズ | |
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著者 | 那須 正幹 | |
出版社 | 偕成社 | |
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いまから、ざっとかぞえて四百五十年まえのこと、山陰の八雲国は浜崎村に、太助といううでのよいかじ屋がすんでいた。 浜崎村では、子どもの名を、寺のおしょうさんにつけてもらうしきたりがあった。 大それたことなどしなくていい、うでのよいかじ屋になって欲しいという太助の願いがかなえられるよう、おしょうさんは太助の太の字をとって、赤んぼうに小太郎という小ぶりな名まえをつけた。 赤んぼうは、その名のとおり、小ぢんまりとそだっていった。 しかし、からだこそ小さかったが、この子には、なみの人間に大きくまさるものがあることが、やがてわかってきた。 なんと、小太郎はすごい力もちだったのだ。五歳のとき、村ずもうに出場し、おとなをなげとばしたのをかわきりに、十歳のときには、馬二頭と綱引きをして勝ってみせた。 そのうえ小太郎は気性のほうは、かなりあらっぽかったので、村の悪ガキの大将におさまり、いろんなわるさをしでかすようになった。 【 ズッコケ三人組の那須 正幹さんの創作時代劇で、すべての登場人物は作者が作り出したものです。ところがどっこい、主人公の小太郎も、のちになかまになる少年少女たちも生き生きと山陰地方をかけめぐります。 |