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4年生の今月の本 > 4年生におすすめの本
> 古道具ほんなら堂
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タイトル |
古道具ほんなら堂 |
著者 |
楠 章子 |
出版社 |
毎日新聞社 |
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優子は、このごろのおばあちゃんがにがてです。
優子のおばあちゃんは、優子が小学校にあがったころから少しずつおかしくなってきました。
四年生になった今では、優子のことも、じぶんのまごだとわかってくれません。
おばあちゃんは、このところわがままばかりです。おふろでつかうせっけんも、においがちがうといって、ちゃんとおふろに入ってくれません。優子とお母さんはいろんなせっけんをかってきますが、おばあちゃんのきにいるものはありませんでした。
じつは、優子もお母さんもしっているのです。おばあちゃんがなっとくするせっけんを。
それはまめだのおっちゃんのもってくるせっけんでした。
優子は、化粧品(けしょうひん)の行商(ぎょうしょう)をしていたまめだのおっちゃんをさがすことにしました。
まめだのおっちゃんを探して、優子は古道具屋のほんなら堂にたどり着きます。そこの店主は白髪のおかっぱで、小さくてまるいめがねをかけたおばあさんでした。だいだい色のきものすがたで、気むずかしそうな顔をして、古道具屋の店番をしています。
勇気をだした、れいぎ正しい子どもにだけほんのちょっと力を貸してくれるほんなら堂の店主橙花さん。優子はせっけんがほしいのに、橙花さんはからくり時計を貸してくれるのでした。
【 2006年11月から2007年2月にかけて『毎日小学生新聞』に連載された作品で、四つの短編がおさめられています。ちょっとこわい橙花さんですが、あなたならどうせっしますか?
礼儀正しい子どもの好きな橙花さんのような大人に出会うことはあまりありませんが、みなさんにはよその人に会う時にはきちんとごあいさつができる子どもになって欲しいと願います。】
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