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4年生の今月の本


学校ウサギをつかまえろ タイトル 学校ウサギをつかまえろ
著者 岡田 淳
出版社 偕成社
 

 その日の放課後(ほうかご)、ぼくら四年三組の男子は、運動場でサッカーをしていた。下校のチャイムがなるのとどうじに、スポーツならだれにもまけない達(たっ)ちゃんがけりあげたボールが、木の枝にひっかかってしまった。それをとるのにてまどって、ぼくらが校門をでたときには、学校の前の道には、もうだれもいなくなっていた。

 家に帰るとちゅう、いうことがいつもうそばかりで信用(しんよう)がない信次が声をあげた。
「いま、ウサギが、そこを……。」

 はじめは信じなかったぼくらも、信次があまりに熱心なので、ウサギがはいっていったという工事現場をのぞきにいってみた。
「おい、さっき中庭でさ、美佐子(みさこ)をみなかった。」
「あの、くらい(……)美佐子か?」
「あいつたしか飼育(しいく)当番だったんじゃないかとおもうんだ。」
「それで?」
「中庭でさ、うろうろしていたみたいなんだ。ウサギをさがしていたんじゃないかな。」
「おい、学校のウサギだったら、たいへんじゃないか。あれ、さいごの一ぴきなんだぜ。」

 美佐子は二学期のおわりに転校してきた。こういっちゃなんだけど、かわいい子だと、ぼくはおもう。だけど、いつもむすっとしていて、わらい顔をみたことがない。なにをかんがえているのかも、まるでわからない子だ。
「つかまえなきゃ。」
  ぼくがいうと、がり勉の山田が、
「そんなの飼育当番の責任(せきにん)だろ。」
とそっけなくいった。とにかくなんとかしなくちゃ。ぼくは足もとにかばんをおいた。
「ちょっとまっててくれ。学校にもどってたしかめてくる。」
  ぼくは学校にむかってはしりだした。

 このあと、ウサギを見つけるのですが、ウサギはプレハブ(工事現場に建っている、組み立て式の家)のゆか下ににげこんでしまいます。どうすればウサギをつかまえることができるでしょうか?

【 みんなの学校では、ウサギをかっていますか?  ウサギはすばしっこいので、にげたら、つかまえるのがたいへんそう。今度じっくりかんさつしてみてください。】

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