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タイトル | にこりん村のふしぎな郵便 | |
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著者 | 茂市 久美子 | |
出版社 | ポプラ社 | |
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にこりん村の郵便局は、山の中の小さな郵便局です。ぽかぽかとあたたかい春のある日、郵便局のポストからおかしなハガキが出てきました。ひどくひんまがった字で、こんなことが書いてありました。 村のみなさんへ 局長さんは、ハガキをみると、ぷっとふきだしました。「あげてくさい」なんて、どこかの子どものいたずらだろうと思いました。でも、それがきっかけで、局長さんは、子どものころ、おばあさんやおさななじみのはなちゃんとそのおじぞうさまの前で遊んだことをなつかしく思い出しました。あのころとちがって、ちかごろ、おじぞうさまにおそなえする人などみあたりません。きゅうに、おじぞうさまが気のどくになってきました。 その日、局長さんはしごとがおわってから、村のお店をのぞきました。でも、その日はおだんごもおまんじゅうも売りきれていて、シュークリームしかありませんでした。しかたなく、それをかって、おじぞうさまのところへ行きました。 「いやあ、なつかしい」 「きょうのところは、これでかんべんしてください」 |