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4年生の今月の本


恋(こい)のまじないヨンサメカ タイトル 恋(こい)のまじないヨンサメカ
著者 ロアルド・ダール
出版社 評論社
 

 ミスター・ホッピーは、小さなマンションにひとりで住んでいた。このホッピーという人は、ずっとひとり暮(ぐ)らしをしてきた人で、仕事をいんたいしてから、今までよりも、もっとひとりぼっちになってしまった。

 この人の愛(あい)しているものが、この世にふたつあった。そのひとつが、バルコニーでの花つくり。もうひとつは、ひとつ下の階に住んでいるミセス・シルバー。ミセス・シルバーは中年のすてきなご婦人(ふじん)で、やっぱりひとりで住んでいた。しかし、ミスター・ホッピーはあんまりはずかしがりやなものだから、愛しているなんてとても言えなかった。

 さて、そのミセス・シルバーには心から愛しているものがいた。それは、アルフィーという小さなカメ。ミセス・シルバーはアルフィーの成長(せいちょう)があまりにゆっくりなので、そのことで心をいためていた。
「アルフィーが、自分のことを、ちびなんて思ったら、かわいそうじゃありませんか? だれだって、大きくなりたいものよ」
 そのことを聞いて、ミスター・ホッピーの胸(むね)は高なった。すばらしいアイデアがひらめいたのだ。

「ミセス・シルバー」
ミスター・ホッピーは、口を開いた。
「じつは、ぼく、カメをはやく成長させる方法を、知っているんですよ」

【 ミスター・ホッピーが思いついたすばらしいアイデアとは? 大人が読んでも楽しめる本です。】

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