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4年生の今月の本


ぼくらは「コウモリ穴」をぬけて タイトル ぼくらは「コウモリ穴」をぬけて
著者 広瀬 寿子
出版社 あかね書房
 

 ぼくの家に、いとこのつーくんがやって来た。

 つーくんのお母さんが亡くなって、お父さんが遠くで働いているため、ぼくの家からつーくんは学校に通うことになったのだ。

 ぼくは、一か月前にお母さんが亡くなったいとこに会う時、どんな顔をすればいいかわからなく、いろいろな顔の研究をしていたが、つーくんがぼくの家にやってきた時、つーくんはわらっていた。

 つーくんがお母さんの話をするたびに、ぼくとつーくんはしだいにうちとけてきた。

 コウモリ穴と呼ばれるひみつ基地も、ぼくはつーくんに教えた。つーくんとぼくはコウモリ穴をよく探検していたが、ある日、コウモリ穴の向こうに出口を見つけた。こことは違う不思議な世界につながっていそうな、もう一方の出口へとぼくとつーくんは足をふみだすのだった。

【 いつもそこにある日常の大切さを気づかせてくれる作品です。
 つーくんの気持を読み取るのは4年生には難しいかもしれませんが、おうちの方はぜひお子さんとつーくんの気持について話し合ってもらえたらと思います。】

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