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タイトル | ぽけっとの中の赤ちゃん | |
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著者 | 宇野 和子 | |
出版社 | 講談社 | |
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ひとりっ子のなつ子は、ずっと弟か妹がほしいと思っていました。なつ子は、おかあさんに「赤ちゃんがほしい」とおねだりしてみましたが、そのねがいはかんたんにはかないそうにありません。 そんなある日、なつ子は、おかあさんのエプロンのポケットの中に、小さなちいさな赤ちゃんがいるのを見つけます。赤ちゃんはおやゆびほどの大きさで、ムーという名前でした。大よろこびのなつ子は、だれにもないしょでムーを育てることにします。 やんちゃで、ちょっぴりなまいきなムーにふりまわされながらも、どんどん仲良しになっていく2人。一緒にふしぎな国を冒険したり、夢の中でわる者たちから逃げ回ったり……楽しいことも大変なことも、なつ子はムーと2人でならなんだってへっちゃらでした。ところが、別れはとつぜんやってきました。 なつ子にほんものの赤ちゃん――弟ができたのです。 【 みなさんは、想像の世界で自分だけの友達と遊んだことはありませんか? ムーはなつ子の空想が生み出した存在だったのかもしれませ。けれども、2人ですごした時間はかけがえのない思い出として、なつ子の心にいつまでも生き続けます。空想と現実がまだ離ればなれになっていない、幼い頃の純粋な気持ちがよみがえり、読む人の心をあたたかく包んでくれる作品です。(読者の熱いエールによって、近年復刻版が発売されました。昔読んだけれど書店になくて探していたという方は、この機会にぜひ読み返してみては? なつかしい感動がきっとよみがえります。)】 |