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> そばかす先生のふしぎな学校
タイトル | そばかす先生のふしぎな学校 | |
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著者 | ヤン・ブジェフバ | |
出版社 | 学習研究社 | |
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ぼくはアダム・ニェズグトカ。十二歳。 ママのつくりたてのドレスにインクをかけてだいなしにしてしまうような、いろんなへまばかりしているぼくを、パパとママはクレクス先生のところにあずけることにした。 クレクス先生はかわった先生で、Aではじまる名前の男の子しか生徒にとらない。おかげでクラスメートにはぼくと同じアダムという名前の生徒が何人もいた。 そして、先生は僕たちの知らない学校の中の秘密の部屋で寝起きして、色とりどりのガラス玉を使って、学校で暮らすぼくたちのために料理を作ってくれる。そう、クレクス先生の学校は、先生と生徒が学校で暮らす寄宿学校なんだ。 クレクス先生の学校は、ひろい公園のなかにあって、高いへいでとりかこまれている。おもてにそっているへいはたいらなへいで、まんなかにガラスばりのとびらがついている。でも、あと三方のへいには、銀の錠(じょう)をかけた小さな鉄のとびらがずらっとならんでいた。 そのとびらは、どれもみんな、いろんな童話のなかへ入るとびらで、クレクス先生はその扉のむこうの童話のなかの人たちと、とてもしたしくつきあっていた。 ある日、ぼくは先生のおつかいで、マッチ売りの少女のところへいって、マッチをもらってくることになった。ぼくはおおよろこびで先生にかりた鍵をもって、鉄のとびらのところへむかった。 【 ガラス玉でできた薬をうっかり飲んでしまって空を飛んでしまうお話や、じゃぐちをひねるといちごシロップやレモンシロップが出てくる寄宿舎のシャワーなど、クレクス先生との楽しい寄宿舎生活を描いたポーランドの児童文学。復刊リクエストの声が高く近年再版された本なのですが、また絶版となり、オークションで高値がついている状態になっています。広島市立こども図書館にも収蔵されているので、そちらもご利用ください。】 |