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4年生の今月の本


しずくの首飾り タイトル しずくの首飾り
著者 ジョーン エイキン
出版社 岩波書店
 

 ジョーンズさんという人が、ある嵐の夜、背の高い男の人が木の枝にはさまれて動けなくなっているのにであいました。

 その人は北風でした。北風は嵐をふきとばすためにやってきたのに、木にひっかかって仕事ができなくなってしまったのです。

 ジョーンズさんが北風を木からおろしてやると、北風はお礼に、きらきら光る雨つぶが三つついた首飾りをくれました。

 ジョーンズさんの生まれたばかりの赤ちゃんにこの首飾りをかけておくと、赤ちゃんはどんな雨の中でもぬれることはないと北風はいいました。そして、北風がこれから毎年、赤ちゃんの誕生日ごとに雨つぶをふやしてやると、赤ちゃんは最後には雨をとめたり、雨をふらしたりできるようになるというのです。ただし、その首飾りをはずしてしまったら、悪い運がやってくるというのでした。

 ジョーンズさんは、その首飾りを、ローラ、と名まえをつけた赤ちゃんの首にかけました。
  ローラは、北風に毎年雨つぶをふやしてもらいながら大きくなりました。九つめの雨つぶをもらったとき、ローラは自分が手をたたけば雨がやむことに気づきました。

 さて、ローラが学校に入るときがやってきました。どんな雨の日でも、ローラにたのんで雨をとめてもらえば、外で遊ぶことができるので、学校のほかの子どもたちはローラがすきになりました。

 でも、メグという女の子はローラがきれいな首飾りをして、雨をとめることができることが気に入りませんでした。メグは先生にローラが首飾りをしていることをつげぐちしました。

 先生は学校にいるあいだは首飾りをつけていてはいけない規則があることをローラに教え、学校がおわるまで首飾りをあずかることにしました。ところが、メグは先生がお昼ごはんをたべにいっている間に、先生がローラの首飾りをしまった場所から首飾りをとってしまいました。

(「しずくの首飾り」)

【 ローラの首飾りはメグの手をはなれて、海のむこうの遠くの国へ売られていってしまいました。ローラはどうやって首飾りを取り戻すのでしょうか。

 このお話のほかに、楽しい魔法が日常の中にくりひろげられる短いお話が八つのっています。】

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