トップページ > 読書案内 >
4年生の今月の本 > 4年生におすすめの本
> めちゃまちゃごためぜ
|
タイトル |
めちゃまちゃごためぜ |
著者 |
パウル・マール |
出版社 |
岩崎書店 |
|
モノグラーム教授は、朝食の前に、おくさんにいいました。
「そろそろまた、せけんをあっといわせる発明をするときがきたぞ」
モノグラーム教授は、有名な発明家です。
「いったい、なにを発明するおつもりなんですか?」
おくさんはたずねました。
「そうだ、それが問題なんだ。たいていの機械がもう発明ずみだからな。せんたく機、食器あらい機、歯みがきだって電動式だ。これ以上どんな機械を発明しろっていうんだ?」
教授は、頭をかかえました。
そんな教授に、おくさんはやさしく声をかけます。
「どっちみちなにも発明できないのなら、せめて朝食でもはじめましょうよ」
「朝食?そうだ、それだ!」
教授は、こうふんのあまり、こぶしで自分のゆでたまごをたたきました。
「われわれには、朝食マシンが必要なんだ!」
「そんなものが発明できるんですか?」
おくさんの質問に教授は自信満々で答えます。
「なにを発明したらいいかさえわかれば、発明なんて、おちゃのこさいさいだね」
|