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4年生の今月の本


ルドルフとスノーホワイト タイトル ルドルフとスノーホワイト
著者 斉藤 洋(作) 杉浦 範茂(絵)
出版社 講談社
 

 ぼくはルドルフ。黒ねこで、字が書ける。生まれたのは岐阜だけど、今は東京の江戸川区に住んでいる。あれはおととしの春、魚屋のおやじに追いかけられて、思わずトラックの荷台に逃げ込んだんだ。それで、今住んでいる町に運ばれてきてしまったんだ。あ、いまぼくは、魚屋のおやじっていったけれど、ほんとうはそういういいかたはよくない。教養のあるねこのことばづかいじゃない。ねこだって、人間だって、教養を身につけなければならない。
 ある日、友だちのブッチーがけがをして帰ってきたんだ。ブッチ―はなにも言わないけど、おそらく、ぼくが住んでいるイッパイアッテナのなわばりのとなりのとなりで何かあったんだと思う。ぼくは、ブッチ―をケガさせた相手を探しにいくことにしたんだ。

●斉藤洋さんのルドルフシリーズの四冊目です。今回は、となりのとなりのなわばりのボス、スノーホワイトとの物語です。さらに、物語を面白く彩るのが“ことわざ”です。物語の冒頭で、ルドルフが『ポケット版ことわざ辞典』を拾ったことから、随所に“ことわざ”が登場します。<二階から目薬><良薬は口ににがし><栴檀は双葉より芳し>、皆さんはこれらの“ことわざ”の意味、わかりますか?

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