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> 落語少年 サダキチ
タイトル | 落語少年 サダキチ | |
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著者 | 田中 啓文(作) 朝倉 世界一(画) | |
出版社 | 福音館書店 | |
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「俺、落語する」――忠志の言葉に、みんなが目を丸くした。 ことのおこりは、一か月まえ。忠志たち五年三組では、「お楽しみ会」の出し物について話し合っていました。「はいはいっ!俺、忠志と漫才します!」と、元気よく手をあげたのは、村本真一。忠志とは幼稚園からのつきあいで、ちゃらんぽらんでいいかげんだが、憎めないやつです。しかし、本番当日、しかもあと三十分で会がはじまるというのに、突然真一が「ぜったい無理や。ごめん、許して。自信ない。俺、ぜったい出えへんからな。スベるんやったら、おまえひとりでスベれ」と言い出したのです。忠志は、ごちゃごちゃ言う真一に、だんだんイライラしてきて、思わず「落語をする」宣言をしたのです。 ●忠志は、漫才が好きで、落語なんて面白くないと思っていました。しかし、「お楽しみ会」の少し前、ある老人が落語「平林」を目の前で演じ、聴かせてくれたことをきっかけに、落語の面白さに魅力を感じます。「お楽しみ会」で、初めて落語を披露する忠志は、無事に演じることができたでしょうか? |