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4年生の今月の本


ぼくらの青 タイトル ぼくらの青
著者 佐藤 まどか(作)大庭 賢哉(絵)
出版社 講談社
 

「さぁ、始めますか!」兄ちゃんがかけ声をかけた。「なにを?」って兄ちゃんにきいたら、さらっと答えが返ってきた。「海岸のゴミ拾い」
えっ。えええっ。そんな話、聞いてないよ。ふてくされていると、兄ちゃんがぼくの目をのぞきこんだ。「海が好きなんだろ?」「そ、そりゃ好きだけどさ。そんなのゴミ収集の人がやってくれることじゃん」「ちがう」兄ちゃんが、急にきびしい声で言った。「ゴミ収集車は集まったゴミを回収してくれるが、浜辺に打ち上げられるゴミは、こうやってみんなで集めるんだよ。波打ち際にビニール袋がぷかぷか浮かんでいるんじゃ、気持ち悪いだろう?だいたい、海に失礼だ」
「いやなら、家に帰っていいぞ。昨日は嵐だったから、打ち上げられたゴミの数はさぞかし多いだろうなぁ」
結局、ぼくは残った。だっていまさら帰るとか言えない空気なんだもん。

●小学5年生のタケは海が大好きです。フリーダイバーのお兄ちゃんに連れられて、海岸のゴミ拾いをすることになります。ゴミ拾いをしていくうちに、たくさんのゴミが海岸にあることをしり、さらに海にうちあげられて亡くなったウミガメとであい、ビニール袋やプラスチックゴミが生きものにとってどれだけ有害であるかを学びました。
この本は、国連で決まった持続可能な開発目標(SDGs)のことをわかりやすく伝える、おはなしSDGsシリーズの一冊です。この本でとりあげられているのは、14番の「海の豊かさを守ろう」です。本には「人口ひとりあたりのプラスチック容器包装廃棄量」のグラフなど、お話を楽しみながら、環境について考えるような構成になっています。

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