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タイトル | へんてこりんでステキなあいつ | |
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著者 | 那須 正幹(作) 田頭 よしたか(絵) | |
出版社 | 角川学芸出版 | |
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「高山くん、まだ来てないけど、どうしたのかしら」 一時間目が終わること、教室の後ろの戸が開いて、つよしのひょろりとした体がはいってきた。つよしはてれくさそうな笑顔をみせながら、それでもていねいにおじぎをした。 海野先生にとっては、初めてのことだからびっくりしたにちがいないが、四年一組の連中は、一年前から高山つよしのことを知っているので、たいていのことではおどろかない。クラスのみんなは、つよしをちょっと変わった子どもだという。でもだからといって、つよしのことをいじめたり、ばかにすることはない。 ★健太郎と同じアパートに住んでいるつよしは、健太郎が一緒にいないとタコのようにどこかにいってしまう。天神山に登ったり、アリの行列を観察していて遅刻をしたり……夢中になるととまらない。体育の持久走中に、突然走るのをやめた理由は、「サンタクロースはどうして日本の子どもにプレゼントをもってくるんだろう」ということを考えていたからという。ちょっと他の子とは違うつよし、違うからこそ出てくるつよしならでは見方はとても興味深い。 |