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4年生の今月の本


屋根に上る タイトル 屋根に上る
著者 かみやとしこ(作)かわいちひろ(絵)
出版社 学研プラス
 

天気のいい日、ぼくは屋根に上る。
ぼくは、そこで寝ころがって空を見る。形を変えていく雲をながめる。
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家の鍵を出そうとカバンの中をごそごそやっていると、背後に人の気配を感じた。振りかえると、知らないおじいさんが立っていた。
「だれ?」
「ああ、ごめん。おどろかせちゃったかな。たまたま通りかかってね。はしごが目に入ったんだが、一、二か所痛みかけているようだったから気になって」
屋根に上るためのはしご。山小屋にでもありそうな木製のはしご。亡くなったぼくのおじいさんの手作りだ。
「高藤さんの手作りだよな。高藤さんには世話になったんだよ。退職後、ひまだからこうしてご近所をぶらついては、傷んだところを見つけると無料で修理させてもらっている。はしごを直してもいいか、ご両親にきいておいてもらえるかな?」

★昔、晧のおじいさんに世話になったという村田さんが屋根に上るはしごを修理してくれることになった。晧は、両親が学習塾をしているため、いつも遅くまで一人で過ごすことが多かった。村田さんと出会い、そして村田さんをきっかけに小学校の時の同級生一樹と出会い、一緒に過ごす時間が増えていく中で、晧は人との関係や人生についてみつめなおしていく。

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