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4年生の今月の本


ウォンバットとゆかいななかま タイトル ウォンバットとゆかいななかま
著者 ルース・バーグ
出版社 朔北社
 

 ウォンバットは、すこしまぬけだけど、陽気でゆかいな動物です。そのウォンバットにすばらしいなかまができました。頭がよくてお人よしの、ねずみのマウスと、やせっぽちで心のきずつきやすい、ねこのタビー。

 この三びきの行くところ、事件が次々おこります。

  たとえば、こんなぐあいです。ウォンバットとタビーがけんかをしたときのこと、頭のいいマウスは、三人で写真をとりに行こうとさそいます。タビーがうぬぼれ屋であると見ぬいていたからです。
「そうだなあ。ぼくも写真をとってもらおうかなあ」
  タビーはさっそくその気になりました。カシャ! こんどはマウスの番です。耳とひげをととのえ、しっぽをうでに上品にかけ、
「はい、チーズ」

 つぎはウォンバットの番。しかし、ウォンバットは写真がだいきらい。ごきげんななめのウォンバットをなだめて、やっと写真をとろうとしたところ、
「あっ、待って! 鼻にどろがついている」
と大声をあげながら、タビーがどろをはらい落とそうとかけよりました。そのしゅんかん、カシャ! シャッターがおりました。

 「このばかねこ!」

 写真屋さんは、かんかんにおこりましたが、できた写真を見てビックリ。いすにすわったウォンバットのずんぐりとした胴体に、タビーの小さな顔が乗っています。どういうわけか、タビーの顔には、ウォンバットの短くて丸っこい耳がついています。おまけにウォンバットの胴体から、タビーの長くてはい色のしっぽがのびていました。

  このはずかしい写真を「わらえる写真コンテスト」にだしたところ、なんとゆうしょう! 写真は、「ワンダフル・ウォンキャット」という題がつけられ、五ポンドのしょうきんまでもらうことになったのです。

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