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4年生の今月の本


ダーサンと川のギャング タイトル ダーサンと川のギャング
著者 斉藤 洋
出版社 岩崎書店
 

 ダーサンは、「密林(みつりん)と草原の王者」です。ちょっと言っておくとターザンではありません。ターザンはアメリカ人ですが、ダーサンは日本人です。

  アメリカ人のターザンは、こまっているどうぶつをたすけるほか、これといってしごとはしていませんが、日本人のダーサンは、どうぶつをたすけるだけでなく、アフリカのひとびとに日本のものを売って、商売までしているのです。世界にほこれる日本製品をアフリカのひとびとにも使ってもらうためです。

 ダーサンは、ドゥハハブ村の村長から注文をうけた、井戸から水をくみあげるためのエンジンつきのポンプをドゥハハブ村に運ぶのを、ゾウのブーカブーカに手伝ってもらうつもりでした。しかし、かんじんのブーカブーカはけっこん式のじゅんびで来られないというのです。しかたなくダーサンは、シマウマたちに手伝ってもらいながら、ジャングルの中を進みます。

  しかし、そこで出会ったキリンから、思いがけないことを聞きます。ブーカブーカをうらんでいるワニたちが、ブーカブーカのけっこん式に行くのにわたらなければならない川をひとりじめして、他の動物に川をわたらせないようにしているというのです。ブーカブーカのけっこん式のしょうたい客をへらして、けっこん式をさみしくさせるこんたんなのです。

 さあ、王者ダーサンの出番です。でも、ちょっとたよりないダーサン、密林の平和をとりもどすことができるでしょうか……?

【 読書の苦手な人でも文句なしに楽しく読める一冊。ダーサンが動物たちにたのまれて(野生動物だから名前をもっていないのです)つけてあげる名前もとても面白いですよ。】

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