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4年生の今月の本


ドリトル先生アフリカゆき タイトル ドリトル先生アフリカゆき
著者 ヒュー・ロフティング
出版社 岩崎書店
 

 みなさんは、動物と話ができるあの先生のことを知っていますか?そう、ドリトル先生。医学博士ジョン・ドリトル先生のことです。でも、先生が人間の患者(かんじゃ)さんにたよりにされていたのは、もうずいぶん昔のこと。

  ある時オウムのポリネシアから鳥語(とりご)をならった先生は、すっかり動物語の魅力(みりょく)にとりつかれてしまいました。そして人間のかわりに馬やヒツジ、野ねずみ、コウモリまでが先生をたずねてくるようになったのです。

 ある日、先生のところにこんな知らせがやってきます。それは大変さむい冬の夜のことでした。サルのチーチーが息をきらして先生の家にとびこんできたではありませんか。チーチーが言うには、アフリカにいるサルのなかまたちのあいだで、おそろしい疫病(えきびょう)がはやっているのだそうです。それを食いとめるには、ドリトル先生の力を借りるしかありません。

 先生はさっそく犬のジップ、オウムのポリネシア、ブタのガブガブたちといっしょに、とおいアフリカへむかって船出します。風の力とツバメのあんないで、やっとのことでアフリカへたどりついた先生をまっていたのは……?

【 1920年初版のドリトル先生シリーズ第一作です。アフリカについた先生は、王様につかまったり、逃げ出したり、サルの国を助けたり、海賊にであったり、たくさんの冒険をします。でもあらすじを読むよりも、まずは本をひらいてみてください。気のいい先生を助けてくれるしっかりものの動物たちと、ドリトル先生とのかけあいがとてもおもしろいですよ。
 ところでこのドリトル先生という名前、じつは原作では「ドゥーリトル先生(Dr.Dolittle)=ヤブのお医者さん」というシャレだったそうです。それを日本の読者にしたしみやすい名前に訳したのが、作家の井伏鱒二(いぶせ ますじ)さんです。物語には、体の前と後ろに頭があるきみょうな動物、「オシツオサレツ」が出てきます。もとの名前は「Pushmi-pushyu(=push me push youのこと)」。ここでも井伏さんの翻訳(ほんやく)センスが生かされていますね。ぜひ、読んでみてください。】

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