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4年生の今月の本


石ころ 地球のかけら タイトル 石ころ 地球のかけら
著者 桂 雄三
出版社 福音館書店
 

 みなさんは、浜辺(はまべ)で石ころひろいをしたことがありますか? 大きな石ころ、小さな石ころ、すべすべした石ころ、ざらざらした石ころ。まんまるだったり、細長かったり、黒かったり、赤かったり、しましまだったり、ぐにゃぐにゃだったり。おなじ「石ころ」でも、もようも形も色も、本当にたくさんあります。こんなにたくさんの石ころは、いったいどこからきたのでしょう?

 石ころの長い長い旅(たび)は、大きなごつごつした山からはじまります。山は、ずっと下までつづく岩でできています。よく見ると、山はひとつの岩じゃないみたい。がけにはいろんな岩が顔をのぞかせています。その山のふもとを流れる川のなかに、大きな岩が、山からくずれてごろんところがりおちました。川の中をのぞいてみると、いろんな岩がおちています。

 そのうち空がくもってきて、たたきつけるような雨がふってきました。川の水がどんどんふえて、流れがつよくなります。川の中の岩のかけらたちも、ゆっくり動きはじめました。かけらといっても、トラックみたいに大きな岩もあります。そんなものが川の中をうごいていくので、ごーんごーんと、地面をゆするような音が聞こえます。水の中で、岩のかけらたちがぶつかりあっているのです。ぶつかって、岩のかけらたちは、われてだんだん小さくなっていきます。小さくなり、まるくすりへった石ころたちは、川をどんどん流されて、浜辺にやってきました……。

【 「それくらい知ってるよ!」って、みなさんは言うかもしれませんね。だけど、石ころの旅は、まだまだつづくのです。しかも、あたらしい生き物がうまれて死にたえ、そしてまた新しい生き物が生まれてくるぐらいの、長い長い時間をかけた旅です。石ころは、みなさんが生きているこの地球を、ゆっくり旅しているんですよ。そんな石ころたちのお話を、あなたも聞いてみませんか? 本屋さんでは見つけにくいかもしれないので、図書館やインターネットでさがしてみてくださいね。】

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