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4年生の今月の本


アメンボ号の冒険 タイトル アメンボ号の冒険
著者 椎名 誠
出版社 講談社
 

 この物語は、いまはすっかり“大(だい)の大人”になってしまった作者・椎名(しいな)少年が、小学5年生だったころの、ひと夏の冒険を記録したものである。

 椎名少年およびその仲間たちは、夏休みの直前、とある遊びを思いついた。それは「いかだくだり」である。くだる川は印旛沼(いんばぬま)を源流とし、東京湾につながる「花見川」だ。少年たちはさっそく作戦会議をくりひろげる。どこからくだるか? まずは川を偵察(ていさつ)に行かねば始まらない。滝が二つあることがわかった。いかだの材料になりそうな廃材(はいざい)おき場もみつかった。

 そして「中島くん」のつくってきた設計図はそれは立派なものだった。

「いかだは長さ五メートル、幅一・五メートルで、まんなかに小さな小屋がある。窓も入り口もついた立派(りっぱ)なもので、さらにその小屋の上にはマストもついていた。」

……これがはりきらずにいられようか!

【 本には、上に紹介した「アメンボ号の冒険」・「ぼくたちのトロッコ鉄道」と、「サンチョ山の秘密基地」の三つのお話が入っています。すべて本当にあった体験談ばかりなので、じっさいに遊びの計画を立てるとき参考になることも多いのではないでしょうか。
さし絵も、いかだ作りや海のようすなど、かなりくわしくえがいてあります。「オボ」の発明した手づくりおもちゃの絵も、工作好きの人なら自分で作ることができるかもしれません。夏に向けてぜひよんでみてください。】

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