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4年生の今月の本


パンやのくまちゃん タイトル パンやのくまちゃん
著者 森山 京
出版社 あかね書房
 

 町はずれのパンやに、くまの子のお客がきました。おいしいにおいをおいかけているうちに、たどりついたのです。

「お金、持ってるの?」

パンやのおばさんが聞くと、くまの子は、
「持っていない」
といいます。
「きょうだけ、とくべつだよ」
  そういって、クロワッサンをひとつ、紙ぶくろにいれて、くまの子にもたせました。あたたかい、やきたてのパンです。

 よくじつのばん、店のほうで「ことこと……」と音がしました。

「こんばんは。くまです」

 店の前に、大きなくまが立っていました。きのうの子ぐまの父親です。

「じつは、むすこが花つみに出かけたきりもどってきませんので、心配をしておりましたら、いただいたパンをかかえて、うれしそうに帰ってまいりました」

「まあ、あのパンを、食べずに、ですか」

 子ぐまの父親は、おれいにアカシアのはちみつをおいて帰っていきました。

 それ以来、子ぐまはときどきパンやに、やってくるようになりました。おばさんは、くまの子のためにエプロンをつくってやることにしました。

【 パンやの人気ものになったくまの子ですが、思いもよらないじけんにまきこまれてしまいます。一体どうなってしまうのでしょう? くまの子がとてもかわいらしく、とても人気のあるお話です。】

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