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4年生の今月の本


オニの子・ブン タイトル オニの子・ブン
著者 山中 恒
出版社 理論社
 

 じごくでは、13コあるオニのタマゴがかえろうとしていました。12コまでかえったタマゴからは、立派におそろしい顔をしたオニの子たちがあらわれました。

  ところが、最後に生まれた「ブン」だけは、ツノもなければキバもなく、どこもかしこもぜんぜんオニらしくないのです。

 じごくのオニたちは泣きもしなければ笑いもせず、おまけにおなかがすくこともありません。でも、ブンにはそんなオニたちの生活がつまらなく思えて仕方ありませんでした。
「ああ、つまらない。オニなんて、いるんだか、いないんだか、わからないんだもん。ぼく、オニなんか、だいきらいだ。オニなんかになるもんか!」
――そうしてとうとうブンはじごくを追い出されてしまいました。

  人間界にやってきたブンは、ブンタロウという男の子にのりうつるのですが……?

【 人間の子どもとして生きることになったブンが考えたこととは?……もしかすると、本当におそろしいのはオニよりもニンゲンのほうなのかもしれません。出版から20年以上たった今もなお、子どもたちに愛され続けている作品です。】

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