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> 画用紙の中のぼくの馬
タイトル | 画用紙の中のぼくの馬 | |
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著者 | ウィリアム・ハーディング | |
出版社 | 文研出版 | |
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月曜日の朝、ケイシー先生は、色とりどりのマーカーをとり出しながら言いました。 次の日、ケイシー先生は、子どもたちの絵を1まいずつ手にとって、ほめてくれます。(ぼくの絵には、なんて言うんだろう。) アルビンは、にげ出したい気持ちでした。最後の1まい、先生はそれをロレッタにわたすと、 アルビンがそう思った時、先生がアルビンの横に立ちました。 先生がわたしてくれたのは、しんのやわらかい、絵をかくための特別のえんぴつでした。アルビンは、それを使ってかいてみました。しかし、できあがったのは、頭が紙ぶくろのような馬でした。 アルビンはそうつぶやき、絵の上にジグザグに線を引きました。 次の日、先生はアルビンのために水彩絵の具をもってきてくれました。それは、本物の画家が使うためのものでした。これでは、特別あつかいです。もはや、うまく絵がかけないのを道具のせいになんかできません。アルビンは、紙の上に筆をすべらせてみます。しかし、目の前にあるのは、どう見ても太くてつぶれたキリンです。 アルビンが絵をぐしゃぐしゃにしようとしたその時、ブレンドがその絵をとって言いました。 アルビンが、ブレンドのほうへ行くよりもはやく、ケイシー先生がブレンドのうでをつかんでいました。そして、アルビンの絵やきたなくなった絵の具、こぼれた水を見ました。 ケイシー先生は、水彩絵の具のはこを手にし、自分のつくえにもどっていきました。そして先生は顔を上げ、アルビンを見ました。 その冷たいはい色の目は、アルビンにそう言っているようでした。 放課後、先生はつくえの中から小さな写真をとり出し、アルビンに見せてくれました。それは、馬の写真でした。はい色がかった白い馬で、あちこちに白いはん点がついています。それから先生は、その馬にまつわる思い出を話してくれました。 【 今まで、自分にはできないと思っていたことを、どうしてもやらなくてはならなくなった時、だれでも初めは不安になるでしょう。しかし、そこであきらめてしまって本当にいいのでしょうか。自分に自信がなくなった時、この本はきっと勇気をあたえてくれるでしょう。】 |