みち夫（お）は、夏休みの間だけ親戚（しんせき）にあずけられることになった。そこは父さんのふるさとで、みち夫が行ったこともない、とんでもない田舎（いなか）。方言もよくわからないし、みち夫はたちまち不安になった。 そんなみち夫を、いとこの沙奈（さな）ちゃんがしかりつける。

「わからんはず、ないやろね！　だらなこといわんとかんちまん！」　

　はつらつとした沙奈ちゃんに、みち夫は圧倒（あっとう）されっぱなし。

　そんなある日、みち夫はふしぎな少女・ヒスイと出会う。そして2人の前にあらわれたのは、なんともへんてこでおかしな神様たち！　2人は、神様たちのいざこざにまきこまれてしまうのだが……。