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4年生の今月の本


明日のまほうつかい タイトル 明日のまほうつかい
著者 パトリシア・マクラクラン
出版社 福武書店
 

 ずっとむかしのことです。みんなのねがいごとをかなえる『明日(あした)のまほうつかい』のもとに『大まほうつかい』から、マードックという、ひとりのみならいがおくられてきました。マードックは、しゃくにさわるほどようきだったので、いんきなあいてのほうがすきな明日のまほうつかいは、このところむかっぱらをたてていました。

  雨がふりつづいていたある日のこと。
「おっ、なにかきこえるぞ」

  明日のまほうつかいがからだをおこしました。
「あ、ばちあたりなことばだ。ぼくたちのでばんだよ」

 マードックがいいました。
「ばちあたりなことばとおねがいをきくために、ぼくたちはここにいるんだから」

  ばちあたりなことばをさけんでいたのは地ぬしでした。けがをしたうえに、やさいのふくろと太った地ぬしをのせていた馬がとうとうころんでしまったのです。地ぬしの前にすがたをあらわした明日のまほうつかいは、ためいきまじりにたずねました。
「新しいのがほしいかね。けがをしてない馬が」
「あったりめえだ。このまぬけづらした、びしょぬれのおいぼれじじいめ」

 地ぬしがいいました。
 地ぬしがあまりにぶれいなので、明日のまほうつかいは地ぬしの馬を、いうことをきかない、いやなにおいのするロバととりかえてしまいました。

  ロバととりかえられた馬は、かんしゃの気もちをこめてマードックにはなづらをこすりつけると、つぎに、明日のまほうつかいのひげをくんくんかぎました。いつもなら、すぐにおこりだす明日のまほうつかいもなかなかいい気分だな、と思いました。 それに、マードックのほかに話し相手ができたのもうれしかったのです。

【 これから、おこりっぽい明日のまほうつかいと、ようきなまほうつかいのみならい、マードックと、かしこい馬は、みんなのねがいをかなえるためにがんばります。さてさて、うまくみんなのねがいをかなえることができるのでしょうか?】

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