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> 明日のまほうつかい
タイトル | 明日のまほうつかい | |
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著者 | パトリシア・マクラクラン | |
出版社 | 福武書店 | |
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ずっとむかしのことです。みんなのねがいごとをかなえる『明日(あした)のまほうつかい』のもとに『大まほうつかい』から、マードックという、ひとりのみならいがおくられてきました。マードックは、しゃくにさわるほどようきだったので、いんきなあいてのほうがすきな明日のまほうつかいは、このところむかっぱらをたてていました。 雨がふりつづいていたある日のこと。
明日のまほうつかいがからだをおこしました。
マードックがいいました。 ばちあたりなことばをさけんでいたのは地ぬしでした。けがをしたうえに、やさいのふくろと太った地ぬしをのせていた馬がとうとうころんでしまったのです。地ぬしの前にすがたをあらわした明日のまほうつかいは、ためいきまじりにたずねました。 地ぬしがいいました。 ロバととりかえられた馬は、かんしゃの気もちをこめてマードックにはなづらをこすりつけると、つぎに、明日のまほうつかいのひげをくんくんかぎました。いつもなら、すぐにおこりだす明日のまほうつかいもなかなかいい気分だな、と思いました。 それに、マードックのほかに話し相手ができたのもうれしかったのです。 【 これから、おこりっぽい明日のまほうつかいと、ようきなまほうつかいのみならい、マードックと、かしこい馬は、みんなのねがいをかなえるためにがんばります。さてさて、うまくみんなのねがいをかなえることができるのでしょうか?】 |